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性感染症の症状その5【HIV感染症】の症状

2019年12月13日

HIV感染症になってしまってから治療せずに放置していると、次第に免疫力が弱まり、数年で健康な人であれば病気にならない菌やウイルスが原因で病気になってしまいます。その病気がAIDS指標疾患とされている病気に当てはまった場合は、AIDSつまり後天性免疫不全症候群とみなされます。HIV感染症やAIDSは完治する治療法が確立されていないため、おそろしい病気だと思っている人は少なくありません。しかしながら、正しい知識を身につけることで感染を防いだり予防を行ったりすることができます。

HIVと呼ばれるエイズウイルスは、感染した人の血液や精液、膣分泌液や母乳などの体液に存在しているため、これらが粘膜部分に触れることによって感染します。ただし、体液のなかでも汗や涙、唾液や尿、便などの接触による感染はありません。主に口腔内や性器、直腸に接触することで移ることが多いと言えるでしょう。もしも他の性感染症を患っている場合は、粘膜に炎症が生じてエイズウイルスに感染してしまう確率が数倍アップするので注意が必要です。

後天性免疫不全症候群となってしまうと、主な症状は免疫力の低下としてあらわれます。そもそも人間には病原体を排除するための免疫が備わっていますが、HIVに感染してしまうと免疫システムで重要な細胞が破壊されてしまい、正しい免疫反応が起こらなくなってしまうというわけです。

治療を行わなかった場合、感染から数週間後に発熱やのどの痛みといった風邪やインフルエンザのような症状があらわれます。発熱などがあったとしても風邪やインフルエンザと勘違いをしてしまうと、気づかないうちに症状が進行してしまうのです。それから数年間は無症候期と呼ばれる症状のない期間が続きますが、人によっては1年から2年の短期間でAIDSを発症することもあります。無症候期中も、免疫力は少しずつ低下していきますが、気づかないことがほとんどです。AIDSが発症すると、しつこい下痢やひどい寝汗、急激な体重減少などが起こります。

急激な体重減少や下痢などの症状があらわれてから、異変に気づく人は少なくありません。その頃には日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害などの様々な病気を引き起こしている可能性もあり、これらの病気が確認されると後天性免疫不全症候群であると診断されます。しかしながら、定期的な検査などによりHIV感染に気づくことができれば、早期治療によって症状が緩和される可能性が高いです。

現在では、HIV感染症の治療法がかなり進歩しているので、高い効果を発揮する抗HIV薬も誕生しています。HIVに感染していることを早期発見し、すぐに抗HIV薬による治療を開始することができれば、それだけ素早く処置を受けることができますので、適切な治療を進めていくことができるでしょう。HIV感染症を放置しておくとAIDSを発症し、重大な病気を引き起こしかねませんので、定期的な検査や違和感を感じたらすぐに病院へ行くことが大切であると言えます。